極彩色のクオーレ
「セドナ!?」
音を聞いて振り返ったティファニーが真っ先に駆け寄り、ニコは彼女を庇いつつざわめき出す集団を見回した。
セドナの左肩は、何故か鮮やかな青色に染まっている。
「惑わされてはいけないよ」
どよめきかけた集団を一瞬で静かにさせる透き通った声がした。
演説台からちょうど正面に見える道、そこにセイクリッドの姿があった。
鐙に立ち上がり、片手で手綱を握りながら右手に白煙が銃口から流れる銃を構えている。
気が動転した狩猟頭がセイクリッドを指差して怒鳴った。
「お、おいあんた!何やってんだよ、関係のないやつを巻き込まないって言ったのはあんただろ!?」
「安心してください、セドナに撃ったのはただのペイント弾ですから。
威力はあるけど、怪我をさせるほどの強さはありませんよ」
セイクリッドの言う通り、肩を撃たれたが思ったほどの痛みはない。
しかし勢いよく地面を転がった影響のためか、セドナにはこれだけでもかなり堪えた。
運が悪いことに、痣ができているかもしれないところに被弾したのである。
セドナは肩を押さえながらはね起き、こちらに寄ってくるセイクリッドを睨みつけた。
それに臆することなくセイクリッドはティファニーに声をかける。