極彩色のクオーレ





「……分かりました」



ニコが答えた瞬間、セイクリッドが意外という顔つきになった。


断られるとばかり思っていた狩猟頭たちは目をむき、人々の間にざわつきが走る。


セドナがぎょっとしてニコの背中を見つめた。



「おい、ニコお前……っ!?」


「それなら」


「でも納得できません、だから君たちに協力はしません」



セイクリッドとセドナの両方を遮り、ニコは群衆へ宣言するように言い切った。


ハトが豆鉄砲を食らった顔をした狩猟頭の顔が、カッと紅潮し怒りの表情に変わる。



「あ?なんだとてめえ。俺たちに盾突くつもりかよ」


「盾突くわけではありません。


ただ、ルースから離れることはティファニーが望んでいないことです。


だからぼくが主人の望みでないことに協力する筋合いはありません」


「てめえ!」



狩猟頭の隣にいる初老の男が怒声を張り上げるが、ニコはぴくりとも驚かなかった。


聞こえないふりをしてそのまま淡々と続ける。




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