極彩色のクオーレ





だがルーアンの決断を理解した後は、腹を決めた様子で仕事に取り組んでいた。


高価な宝石を使うのではなく、依頼者やその相手、関係などをじっくりと考慮して造るようになったのだ。


街での評判は以前よりも高くなり、半年前から弟子入りしたフロウとオニキスのよき師匠になっている。


今でもセドナをライバル視しているようで、彼が「先輩」と呼ぶたびに「工房長」と呼べと言ってくるのだが。



「あははっ、『工房長』って呼ばれるのが嬉しいんだろ?


それにライバルからそう呼ばれるってことは、そいつより自分の方が上ってことになるし。


なんだ、案外かわいいところあるんじゃん」


「めんどくせえけどな」


「そう言ってやるなよ……」



身も蓋もない言い方にハックは苦笑いする。


ウェイトレスが運んできたサラダをつつきながらセドナが思い出したように言った。



「そういえばタンザの息子の……あれ、何て名前だったっけ?」


「パライバだよ、お前この間も言ってたじゃねえか。


未来の街長の名前ぐらい覚えとけよ。で、パライバがどうしたって?」




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