極彩色のクオーレ
「いや、もうすぐあいつの誕生日だったなーって思ってさ」
「おう、ちょうど一週間後だな。
クロアが誕生日パーティーを計画してるらしいから、きっと招待されるぞ」
「またあんな盛大なパーティーを開くのか?1歳のときも2歳の時もすごかったぞ」
招待された当時を思い出し、セドナはテーブルに肘をついてがっくりとする。
セレブと庶民の違いの一部を目の当たりにした瞬間だった。
一緒に呼ばれていたリビアやティファニーたちがさほど気にしていなかったのが不思議なくらいである。
女子はそういうものだとラリマーに笑われ、自分が気にしすぎなのかと悩んでしまった。
「まあまあ、親にしてみりゃ一年に一度の大イベントなんだし、大目に見てやれよ」
「ああ……しっかし、もう五年以上経つのに未だに信じられねえな。
タンザがクロアに求婚されて、結婚して次期街長になっちまったなんて」
「現実は小説より奇なりってのは本当なんだな」
セイクリッドの一件があってから、ロスティルはクロアの結婚相手選びにさらに慎重になった。
もう娘は誰とも結婚させないというような様子さえ見受けられた。
すると当のクロアはそんな父に反発し、結婚相手はルースの住人の中から自分で見つけると言い出したのだ。