極彩色のクオーレ
娘からの要望をロスティルはしぶしぶ承諾。
もちろん街民たちには知らせず、その翌日からクロアはルースの隅々を歩き回った。
そうして、道を歩いていた老婆の手助けをしていたタンザを見初めたのだ。
その日からクロアは毎日のようにタンザとハックが働く店に通った。
そしてほぼ毎回、クロアはタンザに告白し交際を求めたのだ。
普通逆のイメージなんだけど、と話を聞いたギベオンが言っていたのを覚えている。
告白された当初タンザは戸惑っていたが、諦めずアタックしてくるクロアに根負けして交際が始まり、いつしか相思相愛の関係に。
そしてロスティルにも認められ、めでたくゴールインを果たした。
今はネジ職人ではなく、次期街長として中央塔で勉強している。
ちなみにいつものメンバーで結婚が最も早かったのは彼であり、歳の近いラリマーやハックが羨んだのは言うまでもない。
「でも、今回のパーティーはタンザは不参加だろうな」
「え、それクロアに殺されないか?」
ちぎったパンを口に放り込んで、セドナが顔をしかめる。
すると注文したランチセットをかきこみながらハックが手を左右に振った。