極彩色のクオーレ







セドナたちが丘から戻ると、セイクリッドは衛兵たちと一緒に縛られて中央塔の外庭に並んでいた。


ヨリジェ国に伝令が行き、そちら側の迎えを待っている状態だった。


街民たちは冷たい目でセイクリッドたちを見つめていた。


ルースの英雄がまやかしであったこと、そして自分たちを苦しめていた元凶が信頼していた英雄そのものであることは、あっという間に街中に広まったのだ。


ずっと人々をだまし続けてきた罰を受けるセイクリッドは、目を閉じてじっと屈辱に耐える表情を見せていた。


己の行いを悔いている様子は見受けられなかった。



「……セイクリッドは、どんな様子でいるの?」



隣に立つティファニーに問われ、セドナは自分が感じたままに伝えた。


するとティファニーは何を思ったか、目隠しをほどきながら街民たちの輪を突っ切って外庭に向かった。


セイクリッドと一緒に彼女のことも伝わっているのだろう、ざわざわと街民たちが別のざわめきを生んでいく。


それを気にせずにティファニーはセイクリッドの前に立った。


ティファニーを見上げて、彼女の無色の瞳を目にしたセイクリッドがすぐに下を向く。



「……ニコ、あなたに撃たれて壊れたわ」



静かに告げられた言葉にセイクリッドの肩がわずかに跳ねた。


だが黙したままでいる。


一緒に縛られている衛兵たちはちらちら王子のことを盗み見ては視線を散じている。


ティファニーはじっとセイクリッドを見つめ、長く息を吐いた。




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