極彩色のクオーレ
「あなたのことは許せない……多分、これから先もずっと。
だけど、あなたが国を大事に思う気持ちはわかるから……分からないわけじゃないから……。
だから今度は間違えないで。
もしかしたら今度はあなたの大切な国が危険な目に遭うかもしれない……そんなこと起こってほしくない。
あなたは大衆の前に立つ人なんでしょ?
それなら、もうあなたの心を潰すようなことをしないで」
震えを押し殺した声でティファニーはセイクリッドに言葉を向ける。
相変わらずセイクリッドは目を閉じたままで届いたかどうかは分からない。
二人の間の重い空気が周囲に伝染していく。
「セイクリッド」
ティファニーが静かにセイクリッドを呼んだ。
「顔上げて、私を見て」
優しい口調だが厳かな声色だった。
無視させない力強さがある。
セイクリッドがゆっくり顔をあげ、ティファニーと目を合わせた。
すっとティファニーの手が上がる。
「ぅえっ」
「ちょ、まじか」
ラリマーとハックが小さな声を出す。