極彩色のクオーレ
「そのすぐに手が出るくせ何とかしたらどうだ?
子どもに遺伝したら大変だぞ」
「安心しろ、ティファニーの前では絶対にしねえしやる相手はラリマーやタンザやお前だから」
「なんだそれ安心できねえ」
「それになんだよ相談に乗ってやったって、恩着せがましい。
お前らのアドバイスなんか欠片も参考にならなかったぞ」
「でも、相談相手になってやったのは事実だろ?もっと感謝してくれたっていいんだぜ」
「寝言は寝て言いやがれ。
というか、寝てるんなら今すぐ目を覚ましてやろうか?」
セドナがまた通りかかったウェイター人形からピッチャーを取ろうとしたので、ハックは慌ててそれを止めた。
それがおかしなスイッチとなり、2人はしばらくお互いの赤っ恥エピソードを掘り下げ合い始めた。
周囲の席にいた客たちは目を合わせまいと顔を背けたり、慌てて席を立ったりする。
十分ほど経過し、言い合いに疲れたセドナはぐったりとテーブルに突っ伏し、ハックは椅子にもたれておしぼりで顔を拭いた。
「や、やめようぜ、もう言うのも思い出すのも疲れたわ……」
「賛成」