極彩色のクオーレ
「まったく、昼間っから男二人で何やってんだか」
「なんだそれ、言い始めたのはセドナだろ?」
「噛ーみつくなって」
ふいに刺すような視線を感じる。
それを追いかけてそちらを見てみると、目がかち合った若ウェイトレスが慌ててテーブルの片付けに戻った。
迷惑な客だと認識されてしまったようだ。
あんまり長居するとますます大迷惑な客だと思われてしまう。
通いにくくなるのは嫌なので、皿に残っていた食事を平らげて2人は外に出た。
噴水広場まで来たところで、ハックがぐぐっと伸びをして軽くストレッチを始めた。
セドナは傍にある木陰のベンチに座って空を仰いだ。
澄んだ青空に桜の花がよく映えて美しい。
空や宝石などのきれいな青色を目にすると、時折、記憶が刺激されてあの青色を思い出す。
「……早いなあ」
「あん?」
「いや、あれからもう、7年と半年が経つのかって思ってさ」
何から、とはハックは問わなかった。
問わなくても言わんとしていることは伝わってくる。
7年と半年前、それは彼らの大切な仲間が消えたときのことだ。