極彩色のクオーレ
ティファニーが復活したときは、喜びと二人の絆の強さに感動して涙が出そうになった。
今思い出しても涙腺が刺激される。
ハックはもう一度伸びをしてから、まだ空をぼんやり見ているセドナに忍び寄った。
そろりそろりと両腕を広げる。
「おりゃあっ!」
「うおっ!?」
思い切り髪をわしゃわしゃ掻き乱す。
完全に油断していたセドナは素っ頓狂な声をあげた。
数秒されるがままになり、自分がされていることを理解してハックの手を叩いて逃げる。
「っくりしたあ、いきなり何するんだよ!」
「あははっ、後ろが完全にお留守だったぜ、お兄さん。
お前の髪ってぐしゃぐしゃにし甲斐があるし、触り心地もいいんだよ」
またやろうと伸ばしてきたハックの手を叩き落とし、セドナはしっちゃかめっちゃかになった髪を直す。
「いい歳した男が大の男の髪をいじって喜ぶなよな」
「嫌な言い方するんじゃねえよ、わざとか?」
「わざとに決まってるだろうが」
にべもないセドナの言葉にハックは苦笑する。
だが、そう言われるとますますいじりたくなってしまうのが人間の性。
ハックは触ろうとにじり寄り、セドナはそれからじりじりと逃げる。
その様子を幼い子どもたちに見られ、我に返って中断した。