極彩色のクオーレ
キューン。
テガミバトの囀りが聞こえる。
見上げると、黒と茶色の斑模様のやや肥えたテガミバトがセドナに向かって飛んできた。
セドナが止まり木の代わりにと自分の腕を伸ばしたが、テガミバトは着地に失敗してセドナの手に当たり、ころころ転がって肩に落ち着く。
それでもセドナの背中のほうへずり落ちそうになり、細い足で必死にセドナの服にしがみついてよじ登った。
「なんだそいつ、ちょっと鈍臭いな」
「飼い主に似てな」
「飼い主って?」
「先輩」
(こいつ、先輩をはっきり『鈍臭い』言いやがった)
遠慮のない物言いにツッコむ気すら起きない。
セドナはじゃれついてくるヒーラーのテガミバトの足から結ばれている紙切れをほどいた。
女性から届いたのかと思ってしまう字体が並んでいる。
『セドナちゃん、ごっめ~ん。
さっき長く休憩しておいでって言ったんだけど、今急に団体のお客様がいらしちゃってねえ。
ワタシたちだけじゃ回しきれないのよぉ~。
だ・か・ら、急いで戻ってきてちょうだいね、待っているわ♪
あ、そうそう、トリンちゃんには餌をあげてね』