極彩色のクオーレ





ちらりと肩のほうを見ると、トリンという名のテガミバトはきらきらした目でセドナを見つめていた。


おねだりしている目つきである。


セドナがポケットを探って固形の餌をやると、テガミバトは満足した様子で飼い主のもとへ帰って行った。


何が書いてあるのか気になったハックは手紙を覗き見、何とも言えない表情をつくる。



「なんだこの手紙……ヒーラーの手紙っていつもこうなのか?」


「そうだよ。女子っぽいだろ?」


「確かに女子だな、腹立って殴りたくなるぐらいの」


「この手紙を読まなきゃならねえ俺の気持ち、分かったか?」



セドナが苦々しく笑って手紙をくしゃりと握りつぶす。


その表情から彼の疲労が読み取れる。



「よおっく分かりました」



ハックは励ましをこめてセドナの背中に手を置いた。


親指を立てて、セドナは工房へ戻ろうと噴水広場を離れる。



「セドナ!」



路地に入りかけたセドナをハックは呼び止めた。




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