極彩色のクオーレ
「またこうしようぜ!」
「は?」
「タンザが協定会議から帰ってきたら、またみんなで集まろうぜ。
またこうして遊んだり、別にまあ遊ぶだけに限った事じゃなくてもいいけどさ。
みんなで飯食ったりとか、どっかに出かけたりとか、何でもいいから。
もちろんラリマーも呼び戻してやろうぜ!」
「ああ」
ハックが右手を高く上げて振る。
その胸には、細い鎖に通された紅緋色の針が揺れていた。
セドナも振りかえして、ゆるやかな坂道を走り出す。
角を曲がったところでふいに、自分の胸がすっと軽くなっていることに気付いた。
足を止めて胸のあたりに触れてみる。
久しぶりに、ハックとあの頃のようにたわむれたからだろうか。
くだらないことを思い切りやってバカみたいに笑ったあの頃のように。
「……また、みんなで集まろうぜ」
別れ際に言われた言葉を呟き、セドナは口元に笑みを浮かべた。
止めていた足を再び動かす。
柔らかな春風が通り過ぎたセドナの左耳で、菖蒲色の針のピアスが揺れた。