極彩色のクオーレ
こんこん。
すると誰かが出窓をノックする音がした。
振り向くと、窓の外に灰鼠色のブリキのテガミバトがいた。
生きているそれとそっくりな動きをしている。
「え、あれ誰のテガミバト?」
見慣れないテガミバトにリビアが眉根をひそめる。
ティファニーは気にしないで立ち上がり、窓を開けてテガミバトを中に入れた。
両脚にくくりつけられている細長い紙包みを広げる。
中に入っていたのは二輪のカランフラワーと紙片だった。
紙片に書かれていたのは
『25番目に手向けてくれ』
という一行のみ。
後ろから覗き込んだリビアが鼻の上にしわをよせた。
「なにこれ、シャロアから?」
「うん、毎年この時期になると届くのよ。
ニコの命日は花が咲く季節じゃないからね、そのときはお香が届くんだ」
「ふうん、適当そうなのに意外とまめな男なのね、今頃どこで何してるんだか」