極彩色のクオーレ
意地悪そうな顔を引っこめ、ラリマーがごまかすように咳払いする。
ティファニーが小さく笑った。
「ラリマー、お腹すいているの?」
「し、仕方ねえだろ、昼からなにも食ってないんだから」
「うふふ。それなら、ニコに話を聞くのは家に戻ってからにしよう。
丁度お買い物をしてきたところなんだ。
夕食、たくさんつくるね」
「マジで!?」
「え、ティファニー?
こいつまでお前の家に連れて行くのか!?」
目を輝かせたラリマーを、ぎょっとした表情でセドナが指差す。
ティファニーは不思議そうに首をかしげた。
「あら、いいじゃない。
ご飯は大勢で食べたほうがおいしいよ」
「そうだな、腹が減ってはまともに話も聞けねえし。
ごちゃごちゃうるせえやつは放っといて、早く行こうぜ」
ティファニーとニコの肩に腕をからめ、ラリマーが歩き出す。
「お、おい!……ったく。
相変わらず調子のいい最悪なやつだな」
舌打ちして、セドナは後を追いかける。
けれど動くのが遅かったせいで、ギベオンの罠に掛かった子どもを助ける羽目になった。