極彩色のクオーレ
「なんだよ、セドナ。せっかく面白くなってきたのに、邪魔するなよ」
セドナは不満げな態度のラリマーの脛に蹴りをいれる。
反射的に躱され、失敗した。
「邪魔するよ、それはさすがにダメだろ。
いくら相手がゴーレムでも、少しは節操を持てよ」
「ええー、ニコが気にしないなら別にいいだろ?
オレだってもちろん気にしないし。なあ、ニコ」
「……まあ、確かに気に留めてはいませんが」
「いや、そこは気にしろよ。
怒っていいレベルのことだぞ、今のは……」
数秒前の光景を思い出す。
ニコが人間で、しかも街中でやっていたら、確実に通報されているところだ。
(やっぱりゴーレムだと、そういうところは鈍くなっているのかな)
「……って、お前人の話聞いてたか?」
今度はズボンのベルトに手を伸ばしたラリマーを、セドナはぎろりと睨み付けた。
悪びれる様子もなくラリマーがにへらと笑う。