極彩色のクオーレ
「いやあ、あいつがどこまで忠実に人間を再現しているか知りたくてよ。
ニコ、お前の性別は」
「一応17歳の男性として造られました」
「だよな。それじゃあ、下、あんのか?」
「下?」
「とぼけんなっての。男で下ときたら、もう息子さんしかないだろ?」
「そこまでにしやがれ、このど変態が」
セドナはソファの方へ身体を伸ばし、ギンガムチェックのクッションをフルスイングした。
狙いたがわずラリマーの顔面にヒットする。
「何するんだよ」
「今すぐニコから離れろ、純真無垢な青の羅針盤が穢れちまう」
「穢れるって、失敬な。
十代後半の男なら、誰だって他人の息子の発育が気になるだろ?
ご主人がティファニーじゃあ、こいつは健全な17歳になんかなれねえよ」
ラリマーはニコの後ろから横に移動し、彼の胸を拳で軽くたたく。
2人の会話の趣旨が分からず、ニコはずっと唇を尖らしていた。
「健全って、どういう意味ですか?」
「よくぞ聞いてくれた、ニコくん。
あのな、生身の人間、特に十代後半の男はな……」