極彩色のクオーレ
かなり苦しかったのだろう、セドナの蹴り方は容赦なかった。
ぐおおと唸ってラリマーが身体を折り曲げて痛みに耐える。
人はあの部分を蹴られると、かなりの痛みを感じるようだ。
試しにニコは左足の踵で右足の脛を叩いてみたが、やはりちらとも痛みは走らなかった。
ラリマーが普通に座れるようになってから、ニコは話を再開した。
「マスターは、その村でもゴーレムを造っていたんですか?」
「あ、ああ。ゴーレムってほどでもないか。
ゴーレムに限りなく近い人形みたいなのを一体。
めちゃくちゃでかかったぞ、家一軒分くらいあったんじゃねえのかな。
あの村は鉱山の採掘で成り立っていたから、その現場で邪魔な岩や掘り出した土を運ぶ人形を造ったんだ。
『これは運ぶもの』と『これは運ばないもの』、それと『マスター』しか喋らなかったけど。
指示を正確に認識して判断する電子回路の造りはかなりだったぜ」
ラリマーが鞄から紙切れと鉛筆を出し、その岩運びの人形の姿を描く。
彼はかなり絵が上手かった。
太い胴にがっしりとした太い腕、それらを支えるやや短い足。
少々アンバランスな外見の人形である。