極彩色のクオーレ





スケッチを見たセドナが大げさにのけぞる。



「うっへえ、なんだこの人形、バランス悪っ。


手でかすぎるだろ、顔の3倍はあるぞ。


……頭には角が生えてて、首には棘つきのチョーカーって、どんな趣味してるんだよ。


これ造ったやつが、本当にニコの主人なのか?


ニコの見た目はこんなにまともなのに」



腕を伸ばして、セドナはニコの頭に触れた。


角や余計なものはないと撫でながら示す。


髪がくしゃくしゃになったが、ニコは気にせず再びスケッチに目を落とした。



「……いや、これは間違いなく、マスターが造ったものですね」


「え、なんで分かるの?」


「マスターは真面目に人形やゴーレムを造らないときは大抵、このように刺々しい外見にするんですよ。


ぼくも一度だけ、『人間そっくりにしたら、思ったより普通すぎてつまんねえ』と、背骨に沿ってウロコのようなものを取り付けられたことがありました。


すぐに修理して外しましたけど、あの時はびっくりしましたね。


性格だけじゃなく、趣味まで悪いんですよ、マスターは」


「……お前って」



セドナが片頬をひきつらせ、ニコから身を引いた。


背もたれに身体をぴったりくっつけ、さらに椅子ごと下がる。




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