極彩色のクオーレ
「なにが可哀相なんです」
「私は人形職人じゃないから、難しいことは全然分からないし、あの子たちの事情も何も知らないから、あまりこういうこと思っちゃいけないんだけど。
……人形もゴーレムも、人間の手によって生まれてくるものはみんな、その人の役に立つためにあるんでしょう?
だから人は物を造りつづける。
それなのに……せっかく造主から人と同じ感情をもらって生まれてきたのに、あんな風に捨てられちゃうなんて」
薄味のスープをすすり、ニコは夕方のやりとりを思い出した。
もう一度、造主のゴーレムになりたいと強く願っていたレムリアン。
捨てられたゴーレムの気持ちは、痛いくらいよく分かる。
(半年前は……ぼくも、彼のようでしたね)
マスターの姿がちらつく。
それが、レムリアンの造主と重なった。
「あのゴーレム、完璧だの何だのって言ってたよな。
リビアも未完成とか不良品とか、意味の分からないことを言っているし。
あいつって、あんなに完璧主義だったっけ?」
セドナに聞かれ、ラリマーは幼友達の人形職人のことを考えた。
いや、と首を振る。