極彩色のクオーレ





ティファニーが必要としていることを伝える前は、ニコも捨てられたゴーレムだった。


もう一度、造主のゴーレムになりたいと望んでいた。


そこまでの経緯が、レムリアンとすべて重なる。


セドナはそのことを言っているようだが、うまくティファニーに伝わらないでいた。



「だから、えーっと、あのレムリアンってゴーレムも、何とかなるさ。


名前のなかった頃のニコそっくりだし。


新しい主人じゃなくて、造主のリビアがもう一度世話してやるようになるっていうか。


ニコとは違って、造主が身近にいるんだから、その、なんというか……」



徐々に言い方がしどろもどろになっていく。


それでも何も言わずにセドナの話を聞くティファニーの向かいで、ニコが簡潔に感想を述べた。



「セドナ、何が言いたいのか分かりません」


「うるせえっ!」


「ぶはっ!」



にやけていたラリマーが、こらえきれないといった様子で吹きだした。


睨まれてもお構いなしに笑い出す。


椅子の上で三角座りをしているのは、脛を蹴られないためか。




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