極彩色のクオーレ
間延びした返事をして、あぐらをかいたラリマーはがりがりと頭を掻く。
入り口を振り向き、そこに立っていたティファニーにへらっと笑いかけた。
「おはようさん、ティファニー」
「おはよう。今すごい音したけど、大丈夫?どうかしたの?」
「へーきへーき、椅子からこけて尻打っただけ」
「そうなの?ならいいんだけど……。
昨夜はよく眠れた?」
「いんや、自主的に夜更ししたわ。
こんなにどっさり本に囲まれること、滅多にねえもん。
寝落ちするまで気になった本、片っ端から読み漁ってたよ」
ラリマーは立ち上がって、改めて自分が散らかした部屋を見渡した。
後頭部の手が止まる。
「ひゃー……これはまた、すごい光景だな」
「全部あなたがやったんですよね」
「分かってるよ。でも、暗かったせいもあって、ここまでひどくなっているとは思わなかった。
足の踏み場もないって、こういう状況を言うんだな」
「そ、そんなに散らかっているの?」
ラリマーの言葉に慌てて部屋に入るティファニー。
危ない、と二人が言うより早く、そこに放置されてあった分厚い図鑑につま先をぶつけ、本の山にダイブした。
そのすぐそばにあった棚から数冊の本が落下し、山を大きくする。