極彩色のクオーレ
(お約束というか、なんと言うか……)
思ったが原因は自分なので、ラリマーは口に出さなかった。
代わりに本をよけてティファニーに駆け寄り、助け起こす。
「大丈夫か?今思いっきり鼻から突っ込んでいったよな?鼻血出てねえか?」
「だ、いじょうぶ……」
ティファニーが泣きそうな声で答える。
押さえている鼻頭が赤くなっていた。
かなり強くぶつけたようである。
「わ、私、ちょっと冷やしてくるね。
あと朝ごはんも用意してくる。
ラリマー、まだ眠かったら起こしてあげるから、まだ寝てていいよ」
「いやいやいや、オレはもう寝なくて大丈夫だから。
飯ができるまでこの部屋の片づけをしてるからなー」
言うや否や下へ向かうティファニーの背中に向かってラリマーが叫ぶ。
それからニコに向き直り、拝むポーズをした。
「ニコ、手伝ってくれ」
「言うと思いましたよ……」
唇を尖らせつつ、ニコは足元に転がる本を拾い集める。
見ていないためどこに何の本が分類されて置いてあったのか分からないので、とりあえずラリマーに渡した。