極彩色のクオーレ
「おいおい、急にどうしたんだよ。
故障したかと思って冷や汗かいちまった」
「……すみません。
あの、どういう意図で、あの質問を?」
「決まってんだろ、お前の本心を見てみたかっただけさ」
ラリマーが大仰に腕を広げる。
なんだか演技めいた仕草だ、わざとらしさが臭い立つ。
「お前がティファニーのゴーレムだって分かってから、なんか引っかかってたんだよな。
そんで、昨日会ったリビアとレムリアンを思い出した。
あと、今の質問に対するお前の反応をみて、その理由が分かった」
「なんですか?」
意味がどうにもピンとこなくて、ニコは首を傾げた。
ラリマーはニコの鼻を右手でつまみ、薄く笑ってみせる。
「お前はまだ、心の底からティファニーのことを主人だと認められていないだろう。
否定したければ否定すればいい、これはオレのお前に対する見解だから。
でも、まだシャロアのことに踏ん切りをつけられていないのがそのいい証拠だ、あいつの顔がちらついていることもだ。
レムリアンみたいに、一途に今のご主人を大事に思っていないんじゃねえの?」