極彩色のクオーレ
「君は昨日ワタシと会ったゴーレムだナ」
「ニコです」
「ニコ……それが君の名前カ。
見つけらレテ良カッた、ずっト君ヲ探していタンダ」
「それは奇遇ですね、ぼくたちも」
言いかけたニコの腕を、レムリアンがむんずと掴まえた。
ニコの服にしわが寄るくらい、強い力で握っている。
「君ニ来てもライたいとコロがあル、ツイてきてくレ」
「えっと、あの……」
レムリアンは、ニコが反応する前に今来た道を引き返した。
ニコの手が離れてしまい、ティファニーが不安そうに空を掴んできょろきょろする。
「あれ?に、ニコ?」
「おい、ちょっと待てよ、レムリアン……聞いちゃいねえな。
ったく……ティファニー、あいつら追いかけるぞ」
「え?え?」
困惑したまま伸ばしているティファニーの手を取って、ラリマーが二人を追いかける。
レムリアンはかなりのスピードで進んでいるらしく、ティファニーのことを考えてラリマーがゆっくり走っているせいもあり、じりじりと間が開いていく。
角を曲がったところでちょうどレムリアンたちも曲がってしまい、ラリマーは舌打ちした。
「やっべえ、このままだと見失っちまう。
ティファニー、舌噛むんじゃねえぞ」
「え?……きゃっ」
ラリマーはティファニーを右肩に抱え、大股で走り出した。
距離が少しずつ縮むにつれ、周りの景色が開けていく。