極彩色のクオーレ
わざとらしく耳に指をつっこむラリマーの言葉にリビアが噛みつく。
だが、すぐにその表情が一変した。
ぬいぐるみの紐が緩まり、どちらも攻撃をやめて地面にくたりと落ちる。
リビアの大きい目がさらに大きく開き、頬がうっすら紅く染まった。
「うそっ!あんた、もしかしてラリマー!?
え?いつルースに帰ってたのよ!?」
「ピンポーン、みんな大好きラリマーくんでーす、イェイ。
帰ったのは昨日だぜ、お前が派手派手馬車の前で猿みたく騒いでるとこ、ばっちり見させてもらっ」
ヒュヒュンッ!
一瞬で紐が張りつめ、2つのぬいぐるみがブイサインをするラリマーに飛びかかる。
もう一本ナイフを取り出して、ラリマーは鎌と鉈を受け止めた。
くぐ、と均衡状態になる。
「ま〜あ、考えなしに街を飛び出したやつが、ずいぶんでかくなって戻ってきたわね。
神様も成長させるべき人間を間違えたんじゃないのかしら」
「そういうお前も、かわいいものに物騒なもん持たせるとこ、相変わらずどころかレベルアップしてんな。
こりゃ何人か勢い余って殺したんじゃねえの?」
「お生憎様、あたしがこうやって相手してあげるのはあんたとヒーラーだけよ。
他の人には手加減しているわ。
幼馴染みだけ特別扱いしてあげてるのよ、ありがたく思いなさい」
それで簡単に防げる程度の威力だったのか。
瑕のない手袋を見てニコは思った。
ラリマーが鼻を鳴らし、馬鹿にしたような笑みをリビアに向ける。