極彩色のクオーレ
「この子、会ったことはないけど噂では知っているわ。
クラウンの森に一人で暮らしている、いつもピンク色の目隠しをしている刺繍屋。
ティファニーって名前だったかしら?」
「あ、うん……はじめまして、リビアさん」
「リビアでいいわよ、はじめまして」
ティファニーは慌てて頭を下げたが、リビアはつんとして口調で返した。
そのままレムリアンを睨みあげる。
「それで、この子がどうしたのよ?
あたしは別に刺繍を頼む予定なんかないわよ」
「いヤ、彼女デハナくて、こちらダ」
レムリアンに指差され、ニコが軽く肩を竦めた。
「ニコです」
リビアが嫌々といったようにニコへ視線を投げる。
直後、青と金のオッドアイの両目が大きく見開かれ、冷え冷えとした光がきらきらとした輝きに変わった。
両頬をさっきよりも濃い赤色に染めて、胸の前で手を組み、ニコの前に立つ。
「あなた、ゴーレムね!?」
「はい……よく分かりましたね」
「当然よ、あたしも人形職人の一人だもん。
すごい、すごい、こんなに人間そっくりな外見、声、材質。
どれをとっても高級だわ。
あなたの造主は?」