極彩色のクオーレ





ニコの外観だけでなく、合成樹脂膜の下まで、リビアはニコが嫌がらない範囲はできるだけ細かく調べた。


スケッチブックに自由にメモをとり、時折作業テーブルに設計図らしき紙を複数広げて、ああでもない、こうでもない、と唸り、何か考えが行きづまると再びニコを観察した。


第一印象で意外に感じてしまうが、リビアはかなり熱心な職人であった。


疲労によりリビアのやる気がなくなり、ニコが解放されたのは、明かりなしでは部屋の中が見通せないくらい薄暗くなってからだった。


リビアは床に膝をつき、机に突っ伏しっている。



「……ダメだ、全然分かんない……


なによこの技術、めちゃくちゃでしょ、これでゴーレムが成り立っているなんてめちゃくちゃだわ」



すっかり意気消沈した様子で、リビアが呟き続けている。


ニコは立ち上がり、とりあえず部屋の明かりをすべて点けた。


スケッチブックは三冊使い切り、破いた紙や丸めた紙が、床に散乱している。


レースやリボンも手伝い、かなり異様な空間に感じる。


合成樹脂膜を直して、ニコはリビアの傍らに立った。



「あの……ぼく、帰ってもいいですか?」



むくっとリビアが身体を起こす。


一瞬だけさみしげな表情がかわいらしく整った顔によぎったが、諦めたようにため息をついて立った。




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