極彩色のクオーレ
「君タち人間が簡単ニ予想でキルことデも、ワタシには難しイ。
ワタシが未完成のゴーレムだカラだ。
ソれでリビアは、ワタシを嫌ったのダ」
「そ、そこまで落ち込むことないだろ?」
ラリマーが慌てて言ったが、レムリアンはなお首を振った。
「ニコを家へアげたのがそノ証拠だ。
彼女ハやはリ、『完璧』なゴーレムを欲しガってイタ」
「それは違いますよ」
突然、庭の方から声がとんできた。
四人が振り返ると、窓を開いてニコが入ってくるところだった。
小さな客たちはニコに慣れているからか、気にせずに食事に群がっている。
「に、ニコ!?お前、リビアの家にいたんじゃねえのか?
抜け出してきたのか?」
「いえ、違います」
ラリマーの質問に、ニコは真顔で即答した。
靴を玄関に置きに行ってから、小さな脚立を椅子代わりにしてティファニーの後方に腰かける。
「違うって、どうイウことダ?」
「リビアに帰ってもいいと言われたので、ここに帰ってきただけです。
あ、ぼくを観察したお礼ということで、夕食をご馳走になってきました」
「そウじゃなイ。リビアが『完璧』なゴーレムを欲しテいナいとは、ドういう意味ナンだ」