極彩色のクオーレ
レムリアンに頼まれ、ティファニーはニコを振り返ってその膝をつついた。
判断はニコに任せるつもりらしい。
その指先に軽く触れて、ニコはレムリアンに頷いた。
「分かりました。
丸一日つきっきりというわけにはいきませんが、修理屋の依頼をなるべく少なくして、リビアのところへ行くようにします」
「アりがとう」
再度、レムリアンが頭を下げた。
そのやりとりの横で夕食をかきこんだラリマーが、レムリアンの肩に腕をからめた。
「よおし、それならレムリアン、オレと一緒に『完璧』なゴーレムになれる蜻蛉花を探しに行こうぜ」
「セイレイカ?」
「なんだそれ?」
レムリアンとセドナが、そろって首を傾げる。
期待していた反応にラリマーは口元をにやけさせ、ソファの肘掛けに置いてあった『植物百科図鑑』を開き、2人に見せた。
話を聞いたセドナが、真顔でラリマーの耳を思い切りつねった。
「いだだだだだ!」
ラリマーは赤くなった耳を押さえ、少し涙目になってセドナにかみついた。
「お前、感想も言わずいきなり何すんだよ!」
「あ、夢じゃないんだ」
「どういう意味なんだよ!?」
「ラリマーがまともなこと言うなんて、コルルがブルムをかみ殺すくらい珍しいからさ」
「ふざっけんな」