極彩色のクオーレ
「……レムリアン、これと同じパーツを5個、戸棚から見つけてきてくれ」
「分かっタ」
セドナは小さなバットに部品を入れ、レムリアンに渡す。
レムリアンはそれをじっくりと観察し、戸棚に描いてある絵と見比べる。
該当する戸棚から言われた数を取り出して、作業テーブルに戻った。
「これでいいか?」
「ああ、ありがとな。それじゃあ次、半田を取ってきてくれ」
「ハンダ?」
「あー……説明してなかったな。悪い、こっちだ」
ゴーグルを外してセドナは立ち上がり、半田をしまってある戸棚をレムリアンに教えた。
レムリアンは一本手にしてみたが、そのやわらかさに驚き、床に落としてしまう。
「……なんなのよ、アレ。
セドナのくせに、ゴーレムをパシリにするなんて生意気だわ」
ようやくルーアンのアシスタントから解放されたものの、まだ作業テーブルの使用許可をもらえていないヒーラーが、つまらなそうに鼻を鳴らす。
だが背後に近づいてくる師匠の気配を察知し、すぐに作業に戻った。
彼のぼやきを知ってか知らずか、ルーアンが作業机の傍らに立ち止まってセドナたちを見つめた。