極彩色のクオーレ
「いやあ、それにしても驚いたな。
セドナが仕事を体験させたいといって誰かを連れてくるとは。
しかもゴーレムとくる。
ははは、こりゃなかなかない面白いことだ」
「先生、本当によかったんですかあ?
あのゴーレム、他の工房からのスパイとかだったらどうします?」
「構いはせんよ、潜入するだけでうちの技術を盗めると思っているなら甘い。
それに、セドナはあのゴーレムの手助けになりたそうだったからな?」
「えー、そうですかねえ……」
ヒーラーが眉間にしわを刻む。
そんな様子の兄弟子を見て、ルーアンはパイプの火を消し、彼のゴーグルのゴムの部分を引っ張り、離した。
ばちんっ
「あいたっ!」
一瞬でゴムが戻り、ヒーラーの後頭部に当たる。
ルーアンは目を細めて愉快そうに笑った。
「そのようでは、まだまだセドナには追い付けんぞ、ヒーラー」
「ええっ!ど、どうしてですか!?」
甲高い声でヒーラーが驚愕し、少し青ざめて師匠に尋ねる。
ルーアンは「はっはっは」と笑うだけで彼の質問には答えず、奥の部屋へ行ってしまった。