極彩色のクオーレ
にかっと笑って、セドナはゴーグルをはめた。
同じものをレムリアンに渡し、つけ方を教えて装着させる。
この髪飾りは、見習いのときにルーアンから初めて教わった、最初の飾りだ。
つまり、基本中の基本の作業だけを重ねていくものである。
セドナは一つ一つの作業を言葉での説明と実際に行う説明と2回に分けて解説し、レムリアンが分かるように指導した。
基本であっても、素人にはなかなかできないもの。
セドナが数十秒で終わらせる作業でも、レムリアンが行うと十数分はかかってしまった。
それでもレムリアンは簡単な作業もすべて丁寧に行っていった。
説明を聞く姿勢に、いつしか真剣さがこもっていた。
「おオッ!」
ずっと無表情だったレムリアンの顔に、驚きが浮かんだときがあった。
セドナが半田付けをみせたときである。
熱くなった鏝に、あの柔らかい針金状の材料を当てる。
すると、それはあっという間に溶け、部品同士を接着させた。
鏝を離してしばらく冷ましてから、セドナは手のひらにのせてレムリアンによく見えるようにしてあげる。
レムリアンは顔を近づけ、接合部分を見つめた。
「すごイ……こノヨうな技術ガあったトハ」
「そこまで驚かれると、なんだか照れるな」
苦笑いをして、セドナはやり方をレムリアンに説明する。
そんな二人の様子をルーアンはまるでわが子に向けるような暖かな眼差しで見守っていた。
ヒーラーが露骨に視界に居れるまいと背中を向け続けたというのは言うまでもない。