極彩色のクオーレ

--










森の道で偶然前方を行くレムリアンを見つけたニコは、彼に並んで家へ向かった。



「リビアの様子ハどうだっタ?」


「変わりありませんよ。今日もあれこれ山ほど質問されました」



疲れるので、思い出しはしない。


元気ならいい、と、レムリアンもそれ以上聞こうとはしなかった。


赤い屋根が見えてきたところで、逆にニコも尋ねてみる。



「飾り職人体験はどうでしたか」


「なかなかニ面白かッタ。


久シブりに、完璧になる方法以外ノことヲ考えた気がスル。


……作っている間ハ、『完璧』といウ言葉スラ忘れてしまッテいた」


「あら、それは良かったわ」



玄関を掃除していたティファニーが、レムリアンの声を聞いて表情をほころばせた。


レムリアンは頭を下げる。



「セドナのところヘ行かセテくれて、どウもありがトう」


「私は何にもしていないよ」


「ラリマーを説得しテクれたじゃないカ」


「説得ってほどでもなかったわよ。


セドナが予想していた通り、『喜んで!』って様子で許してくれたしね」




< 489 / 1,237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop