極彩色のクオーレ
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森の道で偶然前方を行くレムリアンを見つけたニコは、彼に並んで家へ向かった。
「リビアの様子ハどうだっタ?」
「変わりありませんよ。今日もあれこれ山ほど質問されました」
疲れるので、思い出しはしない。
元気ならいい、と、レムリアンもそれ以上聞こうとはしなかった。
赤い屋根が見えてきたところで、逆にニコも尋ねてみる。
「飾り職人体験はどうでしたか」
「なかなかニ面白かッタ。
久シブりに、完璧になる方法以外ノことヲ考えた気がスル。
……作っている間ハ、『完璧』といウ言葉スラ忘れてしまッテいた」
「あら、それは良かったわ」
玄関を掃除していたティファニーが、レムリアンの声を聞いて表情をほころばせた。
レムリアンは頭を下げる。
「セドナのところヘ行かセテくれて、どウもありがトう」
「私は何にもしていないよ」
「ラリマーを説得しテクれたじゃないカ」
「説得ってほどでもなかったわよ。
セドナが予想していた通り、『喜んで!』って様子で許してくれたしね」