極彩色のクオーレ
箒を片づけ、ティファニーは2人を家に入れた。
もう夕食の準備をしているのだろう、いい香りが漂っている。
匂いを嗅いだレムリアンが思い出したように言った。
「セドナは今日、自分の家デ食事をすると言ってイタ。
工房長ニ頼マレた仕事があルラしい」
「そうなの?分かったわ」
「あと、サンドが美味かったト言っていた。ワタシも美味しいと感ジタ」
「わあ、喜んでもらえて嬉しいわ。また作るね」
ティファニーの頬が、ほんのり赤くなる。
リビングにはまだ、ラリマーの姿がない。
書室にこもって調べつづけているのだろうか。
「ラリマーは、まだ上ですか?」
「うん。お昼前まで寝ていて、その後はずっと本を読んでいるみたいだけど……。
全然降りてこないから、きっとまだ見つからないのね」
「手伝ってくル」
階段に向かいかけたレムリアンを、ティファニーは優しく止めた。
「先にご飯にしましょう。調べ物は、その後でゆっくりしてね」
「……分カッタ」