極彩色のクオーレ

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街での仕事を短時間で終えたティファニーは、広場の西通りに建つ菓子屋に立ち寄った。


仲のいい女将おすすめのお菓子を購入する。


リビアの家へ行くためだった。


二日前、初めて彼女と言葉を交わしたあの時から、どうにも気になってしまう。


どんな思いでレムリアンを捨ててしまったのか。


それが知りたかったのだ。


それに、ニコがお世話になっているお礼もしたかった。


そう言えば、リビアも邪険に追い払おうとはしないだろう。



(リビアは『完璧』じゃないから、レムリアンのことをいらないと言っていた……。


でも、あのときの声音は、嘘ではないけど本当の理由でもない、そんな風に聞こえた。


それなら、本当の理由はなんなのかしら)



ティファニーなりにあれこれ考えを巡らしてみたものの、予想も仮説も何も立たない。


それならば直接聞いてみようと、まどろみに落ちる前に決心した。


ついでに、レムリアンが必死にリビアの望みを叶えようとしているということも、彼女に教えなければ。




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