極彩色のクオーレ
「追いかけたってことは、ふたりとも蜻蛉花が咲いているあの丘へ向かったってことよね」
「そうですね」
「あ、蜻蛉花の咲き場所、分かったんだ。どこだったんだ?」
セドナがニコに歩み寄って問うた。
なんだかんだ言って、彼も気になっていたようである。
「ルースから南東方向の森、そこにある丘に群生しているようです」
「丘って……」
ニコは敷地から出て、手ごろな枝を選んで道に簡単な地図を描いた。
それを見ていたセドナの表情が、みるみるうちに険しくなる。
表情だけでなく雰囲気まで変化したので、それを感じ取ったティファニーの口元に怯えが走った。
「……レムリアンは一人で行ったのか?」
「う、うん。夜中に私が起きたときにはまだいたから、多分、夜明け前に」
「ニコ……お前まさか、この場所リビアに話してねえだろうな?」
険しくも顔色を少し青くして、セドナが低い声で質問する。
ニコはセドナを見上げ、唇を尖らせた。
「いえ、尋ねられたので教えましたが」
「こんっの、バカ野郎!」