極彩色のクオーレ
「ティファニー、お前は絶対に来るんじゃねえぞ!
家で待ってろ!」
「え?ちょ、ちょっと待ってよセドナ、どういうことなの?」
「悪い、説明は帰ってからじっくりするから!
とにかく来るなよ、でないと死ぬかもしれないぞ!」
「死……っ」
真っ青になるティファニーを置いて、セドナは街の方へ引き返した。
途中で腕を離してもらったニコは並走し、事情を尋ねる。
「一体、そんなに慌ててどうしたんです?」
「あのな、あそこの丘の周りには……」
「あ、ちょっと待ってください、誰か手振ってます」
「は?」
ニコが前方を指差す。
質問された相手にさえぎられてセドナは少し苛立ったが、舌打ちして前を向いた。
確かに建物が密集している区域の入口で、こちらに向かって両手を振っている。
近づくにつれて、声も聞こえてきた。
「……ーい、ニコーぉ。
あれ、一緒にいるのもしかしてセドナかぁー?」
ラリマーだった。
そうと分かった途端、セドナの地面を蹴る力が強くなった。
加速し、ニコよりも先にラリマーのところへ走る。