極彩色のクオーレ





「おい、そんなに急いでどうし」



ラリマーは最後まで言えなかった。


セドナが、加速した勢いのままラリマーにとびかかり、その顔面めがけて片足を突き出したからである。


腕を止めたラリマーが、げっという表情になるのが見えた。



「こんの、トラブルメーカーがー!」



飛び蹴りを受け、ラリマーが道に転がる。


やや着地に失敗したセドナは、座り込んで息を整えた。


追い付いたニコは、とりあえずラリマーの様子を聞いておく。



「あのー、大丈夫ですか?」


「ぼ、ぼちぼち……」



蹴られた胸部をさすって、ラリマーが立ち上がった。


その胸倉をセドナが両手で掴み、鋭い形相で睨み付ける。



「えええっ、なになに、なんでそんな怒ってんだよ、セドナ。


ちょ、やめてマジ怖いから」


「お前!なんでレムリアンに場所教えたんだよ!?


どうしても行かなきゃなんねえんなら、今が危険な時期だってこと、ちゃんとあいつに伝えろよ!」




< 500 / 1,237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop