極彩色のクオーレ
「おい、そんなに急いでどうし」
ラリマーは最後まで言えなかった。
セドナが、加速した勢いのままラリマーにとびかかり、その顔面めがけて片足を突き出したからである。
腕を止めたラリマーが、げっという表情になるのが見えた。
「こんの、トラブルメーカーがー!」
飛び蹴りを受け、ラリマーが道に転がる。
やや着地に失敗したセドナは、座り込んで息を整えた。
追い付いたニコは、とりあえずラリマーの様子を聞いておく。
「あのー、大丈夫ですか?」
「ぼ、ぼちぼち……」
蹴られた胸部をさすって、ラリマーが立ち上がった。
その胸倉をセドナが両手で掴み、鋭い形相で睨み付ける。
「えええっ、なになに、なんでそんな怒ってんだよ、セドナ。
ちょ、やめてマジ怖いから」
「お前!なんでレムリアンに場所教えたんだよ!?
どうしても行かなきゃなんねえんなら、今が危険な時期だってこと、ちゃんとあいつに伝えろよ!」