極彩色のクオーレ
セドナの言葉に、ラリマーの表情が真面目なものに瞬時に変わる。
服を握りしめる手をほどき、セドナの両肩をがしっと掴んだ。
「危険って、どういう意味だ?」
「はあっ!?お前知らな……」
さらに憤った様子でセドナが詰め寄ったが、何かに気づいたのか、一気に身体から力が抜けた。
額に拳をあてる。
「……そうだ、お前4年いなかったから、知らなくて当たり前か。
うわあーっ、言っときゃ良かった」
「だから、どういうことなんだ、ちゃんと説明してくれ」
両手で頭を抱えてから、セドナはきっとラリマーを見上げた。
同じ視線をニコに送り、舌打ちして、再び駆け出す。
ニコとラリマーは目配せし、セドナの後に続いた。
「おい、セドナ!」
「3年前!」
叫んだラリマーにセドナが怒鳴り返す。
「原因が分かんねえんだけど、あの丘の周りでツェツェが大量発生したんだ」
「つぇつぇ?」
「赤と黒の縞模様の毛虫!」
「そんなに怒鳴らないでください、聞こえていますから」