極彩色のクオーレ
(でも、あたしが追いかけられて、捕まるだけで無事なのは、あたしが女だから。
群れ同士は離れている、ここでこいつの相手をしておけば、レムリアンが食われることはないわ)
ただ、レムリアンがまだシナワニと遭遇していなければの話だが。
リビアは足をとめ、追ってくるシナワニと対峙した。
すぐさま触手が伸びてくる。
触手だけの単調な攻撃だが、切っても切っても生えてくるため、きりがない。
とどめを刺そうとぬいぐるみに攻撃させても、その触手に防がれてしまう。
さっさと倒して探しに行きたいがなかなか思うようにいかなかった。
シュル……
足元で奇妙な音が聞こえる。
下を向いたそのとき、数本の触手がリビアの両足に巻きついた。
色と太さが違う。
それは目の前にいるシナワニではなく、リビアの背後にいる小さなシナワニたちのものだった。
この雄の群れに属する雌たちだ。
(しまった!こいつらも触手持っているんだった!
というか今まで存在忘れてたわ、あたし!)
リビアが気を取られた隙に、シナワニの雄の触手が彼女の胴部に巻きつこうとした。