極彩色のクオーレ
慌てて猫を操作して切断する。
雌をどうにかしようとすれば雄に捕まるし、かといって雄を仕留めようとすれば雌に拘束されてしまう。
形勢は最悪だ。
ぬめりの強い触手で、リビアのソックスが濡れていく。
気持ち悪い感覚が引き金となり、それまで小さくたまってきていたいら立ちに火がついた。
「ぬっ、あぁぁあああ!」
力ずくで雌たちの触手を引きちぎり、向かってきた雄の触手は前転してよける。
淡い橙色のワンピースは、あっという間に土で汚れ、それも十分に怒りの材料となった。
触手と戦うぬいぐるみたちの傷もである。
(あたしの人形、あたしの服が!)
リビアは歯ぎしりする。
その形相は、彼女の本性を知る者がみてもぞっとさせるくらい恐ろしい。
(ああ、もうっ!こんな面倒になったのも、全部考えなしに突っ込んでいったあのおバカのせいよ!)
シナワニに三体のぬいぐるみを襲わせながら、リビアはキレて叫んだ。
「あたしが探しに来てんのよ!
とっとと出てきなさい、レムリアン――――――――ッ!!」