極彩色のクオーレ
それは木の棒ではなく――――人の腕だった。
認識した瞬間、2人は互いに抱き着きあい、勢いよく後ずさった。
「うわわわわわわわ!」
「ま、まさか、ほほ、仏さんか?」
後から来たニコが、ためらいなくその腕を掴む。
「あっ、バカニコ、触るんじゃねえって」
青ざめる人間二人をよそに、それを持ち上げてみた。
肩から先が、落葉の中から出てくる。
レムリアンだった。
「うおおおおおおおっ!」
「レムリアン!?」
「こんなところに居たんですか、見つかって良かったです」
「よかねえよ!」
セドナが鋭い突っ込みをニコに入れる。
動揺した自分を情けないと思いつつ、ラリマーは動かないレムリアンを調べた。
「おい、聞こえるかレムリアン。……反応がねえな、動力切れか?」
ラリマーが服を脱がし、背面のパーツを外す。
内蔵してある機械を見つめ、ゼンマイをはめ込む穴に気づいた。
「やっぱり、ゼンマイ仕掛けは背中にあるもんだな」
「よく分かりましたね」
「旅先で寄った人形職人のおっちゃんが言ってた」
予想的中に満足げなラリマーが、構造を確認して即席でゼンマイをつくる。
それを最後まで回し、しばらくするとレムリアンが何事もなかったように起き上がった。