極彩色のクオーレ
「リビアがつクッた兎ノ人形、その片腕ダ、間違いナイ」
「ビンゴだったな」
四人は頷きあい、誰からともなく走り出す。
やがて、木間にうごめく何かを発見した。
森には似つかわしくない色をしている何かが、こちらに背を向けて歩いている。
シナワニの雄だった。
これから巣に戻るのだろう、後ろに複数の雌が並んでいる。
雌は雄より体色が薄いが、それでも結構目立つ。
「近寄るぞ」
ラリマーが小声で伝えて踏み出した直後、シナワニが進むのをやめた。
こちらに首を向け、その付け根から数本の触手を出す。
ニコは工具を手に持ち、あっという間に切った。
途端、シナワニが百八十度向きを変えて突進してくる。
すると体色がみるみるうちに変化し、真っ赤に染まっていった。
「シナワニが戦闘状態を表す色だ。
触手に気をつけろ、今度は毒を分泌するぞ!」
セドナが注意したのと、先端が膨れた触手が動いたのは同時だった。
先程よりも格段に速い。
四人はすぐに散り、そこへ触手がめりこんだ。
先端が二つにぱっくりと割れて口を開き、そこから透明な粘性の高い液体が出る。
あれがセドナの言った毒であろう。