極彩色のクオーレ
「おい、まだか!?早く来てくれ!」
レムリアンを守りつつシナワニと戦うラリマーが叫んできた。
もうほとんどのナイフを使ってしまい、大振りのサバイバルナイフで、触手を一本ずつ切り落としている。
防ぎきれないものもあったのか、コートやマフラーに切れ目が走り、頬にも傷があった。
「ラリマー、ワタシに構ワずシナワニと戦ってくレ。
ワタシはいいカラ、早くリビアを」
「バカ言うんじゃねえ。お前を見離したら、それこそリビアに殺されるわ」
そう話している間にも、シナワニは邪魔な雄を抹消しようと襲ってくる。
ナイフは確実に触手を防げるものの、直接的なダメージをシナワニに与えることができない。
打開策が思いつかずラリマーが舌打ちしたとき、セドナがシナワニに飛びかかった。
「おりゃあああっ!」
気合いとともに、ニコに造ってもらった武器を思い切り振る。
それは頭部がかなり大きいハンマーだった。
セドナが軽々と振り回しているので、軽くて硬い資材を使っているようだ。
リビアを捕まえている触手の真下にハンマーがめりこみ、巨体を吹き飛ばす。
シナワニが木の幹に激突し、根本からボキリと折ってしまう。
かなりの威力だが、あまり効いていないようであった。