極彩色のクオーレ
しかし、体勢を戻すため、反応や動きはいくらか鈍くなる。
すぐには触手も使えないはずだ。
「ニコ!」
セドナが叫ぶや否や、後方から何かが高速回転しながらシナワニに迫った。
それは円状の軌道を描き、シナワニの胸部を抉りとる。
その部分から生えていた触手が緩み、リビアが解放された。
武器は回転したまま、ニコの左手に戻る。
セドナが提案したのは、刃を取り付けたブーメランだった。
すぐにセドナがハンマーで胴体を叩き、触手を出させないようにする。
「リビア!」
レムリアンは急いで彼女のもとへ走り、抱きかかえて、またシナワニから距離をとった。
雌のシナワニは手で引きはがす。
「リビア、しっかりシろ、リビア!」
「ん……」
耳元で呼ばれながらレムリアンに強く肩を揺すられて、リビアは気がついた。
うっすらと目を開いて、紫色の瞳を見つめる。
「レ、ムリアン?……はれ、あたし……」
「良かった、気がツイたカ」
安堵の息を吐くレムリアンの前に、ラリマーが立った。
2人に背中を向けたまま指示する。
「お前ら、シナワニの触手が届かないところにいろよ。
守りながらだと倒しづらくなっちまう」
「了解しタ」