極彩色のクオーレ
ニコが再びブーメランを投げ、シナワニの太い触手を根元からそぎ落とす。
すぐに修復が始まり、邪魔をされないよう、他の触手で攻撃してくる。
「どわっ!」
頭から降ってきた毒を、セドナはハンマーを傘代わりにしてよけた。
草むらで拭き、まだまだ元気に暴れるシナワニを睨む。
「くっそ、キリがねえや。
確かシナワニの急所は首か頭だったよな……。
触手が邪魔でぶっ壊せねえ」
せめてシナワニ本体の動きを封じることができれば、弱点を狙いやすくなるのだが。
シナワニの後方へ回りこもうと走ったセドナは、途中で足の下に違和をおぼえた。
柔らかい感触にぎょっとして足元を確認すると、それは布が裂けて綿がはみ出た猫のぬいぐるみだった。
持っている鉈は、刃が欠けてしまっている。
「これって、もしかしなくてもリビアの人形だよな。
やっべえ、ばっちり足跡ついちまった……」
気づかなかったとはいえ、造主にばれたらえらい目に合う。
セドナはぬいぐるみをはたいて何とか足跡を消したが、そのとき、ある方法を思いついた。
「……そうだ、これを使えば!」