極彩色のクオーレ
それらはすべて、雌のシナワニに命中した。
一本が頭部を突き刺しているので、絶命しているとわかる。
「やべえ、もう追いついてきやがった」
担いでいたハンマーを降ろして、セドナは戦闘態勢に入る。
その隣に並ぼうとしたレムリアンの首根っこを、リビアが紐をかけて引っ張った。
「おバカ」
「離してクレ、リビア。
ワタシもあのシナワニと戦う」
「だからおバカって言ってんのよ、じたばたしない!
あんた、あたしに主人に戻ってほしいって本気で思ってんの?」
リビアの言葉に、レムリアンがもがくのを止めた。
不思議そうに人形職人の少女を見る。
「だいたい、そんなボロボロの体でどう戦おうっていうの?
武器もないくせに、壊されにいくようなもんだわ。
『完璧』じゃないけど、あんたは一応あたしが造ったゴーレム。
こんなところで壊されるなんて、そんなの許さないわ」
「リビア……」
眉間にシワをよせて、むくれた表情でリビアはレムリアンを睨む。
それから視線を外して、紐つくりを再開した。
小さな肩にシリカがひょいと載り、彼女の長い髪と遊ぶ。
「……あたしに主人になって欲しかったら、あたしの傍で、あたしを守りなさい」
「リビア……」