極彩色のクオーレ
「来たぞ!」
セドナが身構えて叫ぶ。
雑木をへし折りながら、シナワニの毒々しい巨体が岩場に向かってきた。
触角が動き、リビアの方へ向く。
「リビア、まだ無理か!?」
「できたけど、さすがにあの状態じゃ捕まえられないわ!
動きが鈍くならないと狙いが定まらない!」
触手が伸びる。
リビアを守ろうと立つレムリアンの前に滑り込み、セドナはハンマーを振った。
命中し、触手は先端から毒をまき散らしながら、後方へ大きく飛んでいく。
だがシナワニはどうということもなさげに、さらに触手を伸ばしてきた。
周りに雌がいないので妨害される心配はないけれども、戦いにくい相手に変わりない。
「だぁあ、くそっ!しつっこい!!」
「おー、健闘してるじゃねえか、セドナ!」
シナワニが空けた木々の穴からラリマーとニコが現れる。
ラリマーはシナワニの触角へナイフを投擲したが、すぐさま触手にからめとられてしまった。
毒まみれになって、投げ返される。