極彩色のクオーレ





サバイバルナイフで弾き返し、ラリマーは飛散した毒がかからないように身をひるがえす。


ブーメランを構えたニコはあきれた口調になった。



「だから言ったじゃないですか、触手をどうにかしないと触角は傷つけられないって」


「検証しただけだよ、オレは伝聞も試せるんなら試してみる主義なんだ」


「好奇心の所以ですか」


「ご名答、さすが、オレのこの”心”をもらっただけあるな」



ラリマーがニコの左胸を叩き、嬉しそうに八重歯を見せる。


この新しい感情のせいで、ニコもわくわくしていないといえば嘘になってしまう状態になっていた。


もっと別の状況であったら、歓迎できる心なのに。


ニコはため息をついたが、もちろん、その真意がラリマーに伝わることはなかった。


シナワニの注意をリビアから自分に移させながら、セドナが対岸にいる二人に怒鳴る。



「後からのんびり来たくせに、悠長に話してんじゃねえ、お前ら!


てか、おいラリマー!


ここに逃げろって指示出したってことは、それなりに考えがあるんだろうな!?」



発案者の代わりに、ニコが口元に両手を当てて叫び返す。




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